2020年幼稚園が無償化する? その内容と現実、問題点とは

無料の漢字広告
スポンサーリンク

幼稚園が無償化に? もしも無償化されたらどうなる?

ここ数年、何度もささやかれてきたキーワード「幼稚園(幼児教育)の無償化」。

じつは2017年現在の自民党政権の公約で幼稚園が任期内に無償化するということは決定されています。

文部科学省が目標として公示しているのは、2020年までに無償化を実現するということ。また2020年までに段階的、部分的、地域的に無償化へ移行していくということです。

(2018年現在、すでに幼稚園無償化を含む幼児教育無償化パッケージが閣議決定されています。最新情報につきましては、関連記事にまとめてあります。この記事は、2017年7月の記事を現状に沿って改稿・加筆したものです)

無料の漢字広告

幼稚園無償化の最新情報 2019年10月スタート決定!専業主婦家庭は預かり保育有償に【2018/6/13更新】

2017年11月30日

財源や制度そのものへの不安など、当事者である私たちとしては「無償化だなんて。本当かな~?」と疑問を抱いてしまいますよね。子ども手当の迷走は記憶に新しいです。

一方で、もしも、幼稚園無償化が実現されたら、家計が大きく助かることはいうまでもありません。

この記事では幼稚園の無償化問題について、問題点も含めてまとめてみました。

幼稚園が無償化されるとどうなる?

じつは今でも段階的に幼稚園は無償化されているんです。

でもそれには条件がありまして、低所得者層から順次拡大していっている状況です。

現在無償化の対象となっているのは次の世帯です(2018年現在)。

生活保護世帯
年収360万円未満世帯の第2子(半額)
年収360万円未満世帯の第3子以降(無償)
市町村民税非課税のシングル世帯
年収360万円未満で市町村民税所得割が課税されるシングル世帯の第2子以降
年収270万円未満世帯の幼稚園児
市町村民税非課税世帯の第2子(2017年施行)

このように、幼稚園に無償で通うことのできる子どもは多数派ではないといえるでしょう。

もしも幼稚園無償化が実現されると、全ての3~5歳の子どもが無償で幼稚園に通うことができるようになります。

だいたい、子どもを3年間幼稚園に通わせると、授業料は総額70万円くらいの出費になりますので、幼稚園が無償化されることで、家庭ごとに、1人の子どもにつき70万円程度の支出が減るというわけです。

幼稚園の無償化、2015年には一度見送り

じつは、2015年に一度360万円未満世帯にかぎって5歳児の幼児教育を無償化することが検案されましたが、ボツになっていしまいました。

もっとも大きな理由は、消費税増税の先送りによって十分な財源が確保できなかったことです。

その一方でより低所得層(年収270万円未満)の家庭にかぎって、授業料を部分的に引き下げることが決まりました。

生活保護世帯を除く年収270万円未満世帯の年間保育料(第1子の平均)は、現行では公立幼稚園が5万9千円、私立幼稚園は10万8800円。これを共に3万6千円に下げる。幼稚園児約160万人のうち約11万人が対象。

(朝日新聞デジタル 2015/1/12)

財源確保に苦労しながらも、段階的には無償化に向けて動いていることだけは確実なようです。

現在進められている幼稚園無償化の取り組み

幼児教育の無償化の取り組みにかけては、大阪府の大阪市と守口市が全国のほかの自治体にくらべて一歩抜きんでています。

たとえば大阪市では・・・

4・5歳児にかかる幼児教育の無償化

幼児期は、生涯にわたり自己実現をめざし、社会の一員として生きていくための道徳心・社会性、知性や体力の基礎を培う重要な時期であり、この時期にこそすべてのこどもたちが家庭の経済状況にかかわらず、質の高い幼児教育を受けることが必要であるため、こどもの幼児教育の無償化の実現に向け、平成29年度から、これまでの5歳児に加え4歳児も教育費を無料とします。また、一定の条件を満たす認可外保育施設に通うお子さんも対象とします。

大阪市公式HPより
http://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000349320.html

他方の大阪府守口市ではすでにここまでの取り組みが。

あんぽんたん(笑)

は置いておいて、29年4月から条例によりすでに無償化が施行されています。ほんとにすばらしいです。

でもやはりここでも財源の捻出が必須になっていますね。

何かをタダにするなら、ほかのところで削らなくてはなりません。残念ながら、いまの日本に打ち出の小づちはないようです。

じゃあ、どのお財布から出すって?

2019年10月に確定している消費税増税ですよぉ~奥さん!

時期もぴったりですし、無償化パッケージの財源は消費税増税で賄うことはすでに公言されています。増税ありきの無償化なのですね。

スポンサーリンク

幼稚園の無償化、給食費も無償になるの?

授業料が無償である小学生でも、給食費は無償ではありません。

また、現時点ですでに幼稚園無償化(4歳~5歳)を実施している大阪市でも、完全無償化を達成した守口市でも、やはり幼稚園の給食費は無料とはいきません。

2018年現在では政府レベルで給食費の無償化については議論の対象にすらなっていないのが現状です。

小学校のケースや大阪市を例に見ると、「給食費は各家庭で支払わなくてはならない可能性が高い」と考えることができるのではないでしょうか。

むしろ給食の無償化などは、各地方自治体レベルで解消すべき問題かもしれませんよね。

今後、本当に幼稚園無償化は実現されるの?

2018年現在で閣議決定までされている無償化パッケージですので、2020年に導入されるのはほぼ間違いないようです。

現安倍内閣がヤマカケ問題以上の下手を打って総辞職→与党が変わるレベルの激変があれば話は変わってくるかもしれませんが、さすがにそれはなさそうです。

現に大阪市は部分的に、守口市は完全に幼稚園無償化を実現しています。

運用の実例もありますし、幼稚園の無償化はほぼ実現レベルといっても差し支えはないでしょう。

特に、大都市である大阪市が幼稚園無償化(4歳~5歳)を行っているということは、とても大きなことですよね。

ただし、無償化をすることで、「授業の質が落ちるんじゃないの?」「給与が下がったら幼稚園教諭不足が進むのでは?」という懸念があることも確かです。

また、どうしても優先順位として財源との兼ね合いが発生しますし、そもそも幼稚園(ひいては幼児教育)の無償化にどれほどの社会的意義があるのかという本質的な疑問が生じます。

増税とセットの幼稚園無償化 問題は?

幼児教育無償化がいまの日本でどれほど有効なのか?という問題で非常に参考になる記事がありましたのでご紹介しておきます。

こちらの内容にプラスして幼児教育無償化の問題点をまとめてみたいと思います。

幼児教育無償化の問題点
●日本ではすでに3歳児の就園率69%、4歳児95%、5歳児96%という高い水準に達している。4~5歳児を対象に教育を無償化したところで就園率はいまさら向上しにくい

●優先順位として、待機児童の解消をせずに無償化に取り組んだのでは本末転倒になるのではないか。

●すでに生活保護世帯やシングル世帯など本当に助けを必要としている層は無償化されているため、貧困層にメリットはない。

●中高所得者層にはさらなる資金のゆとりが生まれるため、さらに習い事やほかの幼児教育、小学校受験などにあまった資金を回せるようになる。「幼稚園がタダになっただけ」(あるいはすでに無償)の低所得者層とくらべると、現状存在している教育格差がさらに広がる可能性すらある。

●これらをふまえ、いままったく整備されていない状態の病児保育・待機児童・ハンディキャップのあるお子さん支援という公的サービスの拡充を捨ててまで幼児教育を無償化する意味は社会的にあるのか?

●そのために増税を受け入れるメリットは経済的なデメリットを上回るのか?

などなど。

あと元大阪府知事の橋本さんは幼児教育無償化についてこんなことも仰ってますね。

「こんなもん国がやる必要ない、自治体がやれ。ボケ!」

相変わらず口が悪いのですが(笑)

主旨はこうです。

保育園・幼稚園から高校、大学まで無償化すると3兆円~5兆円くらいかかる。そのお金がないと大騒ぎしてますが、国の役割と地方の役割の理屈を国会議員がわかってない。国は大学、高校は都道府県、幼稚園と保育園は市区町村でやればいい。大阪府は実際に高所得者を除いて私立高校は実質無償にした。大阪市や維新の会のメンバーが市長になったところは0~5歳まで幼稚園と保育園を無償化した。全国の自治体には無駄な税金の使い方が山ほどある。そういうのを改めていけば幼稚園や保育園の無償化、高校の無償化まではできる!

発言引用・出典:http://news.livedoor.com/article/detail/13911871/

いかがでしょう?

すでにドンドン動きはじめている政府レベルでのトップダウン式の幼児教育無償化ですが、私は橋本さんの主張は暴論でも何でもないと思います。

実際に大阪府ではやっているわけですからね。

ただし、日本では、いったん官がはじめた巨大プロジェクトは、どれほど後で瑕疵が見つかっても断崖絶壁に進むレミングのごとく「やめられない止まらない」ですので、今さら遅いですが。

(マイナンバー制度の件とか見ると「あんなのレミングでもしねーわw」と思う)

それに、TK-Mamaとしてはトップダウンの幼稚園無償化もそこまで悪いとは思わないのですよね。

待機児童の優先順位だ何だと議論するふりだけして、小石ひとつ動かないよりマシでしょと思う。

ウダウダしている間に政権がヤバくなって、延命のために高齢者層にバラマキがはじまるのが常ですからね!?w

そうなる前に、少しはポジティブなことに予算を使ってもらいましょうよ。

この国の政治にこれまで圧倒的に足りていなかったのは危機意識とスピード感。

幼児教育の無償化は少子化の解消につながるのか?

あと政府は幼児教育無償化が少子化対策につながるとぶち上げていますが、これはどうなんでしょうか・・・(^^;)

幼稚園でも2人目はすでに半額なわけですし、2人通わせて浮いたとしても一年間で30万円程度(幼稚園の場合)。

うーん。本当にお金がかかるのって、むしろもっとあと。塾に通わせはじめる中高生以降だったりしますよね。

一年に30万円浮くのは確かに大きいですが、「じゃあもう1人」ってなるかなあ・・・?

やっぱり、そのぶん今いる子どもにより手厚い教育(習い事など)を考えるだけなんじゃないかなあ、と思ったりします。

まとめ

幼稚園授業料の総額が70万円だとするならば、幼稚園無償化が実現することで、各家庭では子ども一人につき3年間で70万円の出費を抑えることができます。

ただし、小学校や大阪市(すでに4歳~5歳の園児の無償化を実現している)を例に見ると、給食費までは無償になることはなさそうです。

幼稚園無償化の実現までには、いろいろな懸念もあります。

待機児童にまつわる保育園の拡充や、保育士の給与上昇などほかに必要とされている予算と、どうしても「一つしかないパイ」の取り合いをしなくてはいけないからです。

課題は山積みですし、社会的に意義が問われている問題でもあります。

その上で、やっぱり一保護者としては、確実に家計は助かるわけですから、ぜひとも幼稚園無償化を実現してもらいたいなと願うばかりです。

TK-Mamaでした☆

幼稚園無償化の最新情報↓

無料の漢字広告

幼稚園無償化の最新情報 2019年10月スタート決定!専業主婦家庭は預かり保育有償に【2018/6/13更新】

2017年11月30日

今後の幼稚園の制度改革については、こちらの記事もよろしければお読みください↓

おもちゃで遊ぶ幼児

幼稚園の2歳児受け入れ制度の続報と解説 安全面確保に難あり?

2017年9月19日
新聞紙を手に怒る子ども

2歳児を幼稚園に受け入れ検討 幼稚園と保護者が一斉非難のワケ

2017年9月4日

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です